コンテンツマーケティングのツールはどれがいいのか?

ニュースレターやマガジン、メルマガ、ブログやソーシャルメディア、コンテンツマーケティングにおける顧客とのダイレクト・コミュニケーションには一体どのコンテンツ・ツールがどう適しているのでしょう。この違いを理解しておくと、より効率的にそれぞれのツールを使いこなすことが出来るようになります。

ブログ型コンテンツは手軽だが手軽すぎる

ウェブサイトの中に設置する形でも外部であっても、ブログ型のコンテンツでユーザーに役立つ情報やコンテンツ、あるいは楽しいコンテンツなどを継続的に更新するのは特にSEO対策を意識したコンテンツマーケティングでは合理的で簡単だと考えられます。しかし、ニュースレターやマガジン、メルマガでの内容をブログ記事やソーシャルメディアの更新として一部、あるいは全部を公開することもできます。

ポイントは、こうした自社コンテンツの流用形態が出来上がってくれば最終的には、それぞれのツール全てを運用することは全く困難ではなくなってしまうことです。一方、ブログのようなソーシャルメディア系を最初にはじめたとしても、その内容をメルマガやニュースレターに流用することは難しいことが多くなります。そもそもがブログとして書かれたものだからです。日記のように書き始めてしまった場合は特にそうで、「どこかの誰かが見るかもしれないけどメインは自分の思い出として」書かれたブログの記事をメルマガやニュースレターとして発行したとしても誰もそれを読みたいと思いません。

結局のところコンテンツマーケティングの中では様々なツールを組み合わせて様々な形のコンテンツを提供する必要はありますが、そうしたコンテンツマーケティング全体の核となり、特に日本国内でビジネスをやる人にとって効果的なのはニュースレターやマガジンです。その理由を順にお伝えします。

ニュースレターやマガジンの配信と発送の違い

オフラインのニュースレターやマガジンとオンラインのニュースレターやマガジン(メルマガやPDF、マガジン型ウェブコンテンツ)のどちらがいいのかということですが、基本的に、購買につながりやすいのはオフライン、運営がしやすいのはオンラインです。これはビジネスの形態によりけりですので一概にどちらとは言えませんし、両方やるにこしたことはないのですが、二つのビジネス効果には違いがあります。

オンラインでのニュースレターやマガジンの購読や閲覧はほぼ無料で出来ますし、配信先(読者アカウント)の人数が増えやすい点が特徴です。ところが、オフラインのプリントされたニュースレターやウェブマガジンのほうが購読者からのコンバージョン(注文等の具体的顧客アクション)につながりやすいケースは多くなります。

これには三つの理由があります。 一つ目に、現在の生活上の傾向として、電子メールを1ヶ月に受け取る数に対し、郵便文書を受け取る数はおよそ10分の1になっています。多くのビジネスサイドは楽をしてコスト削減したいからです。ビジネスでメールを活用している場合、簡単に数百件という件数のメールが一日に届きますが、郵便による文書は一日に数百件も届きません。

二つ目に、オンラインでのニュースレターやメルマガなどが手軽なのは発行側だけではなく、受信側も同様の為、価値が薄くなります。例えば、年賀状をメールでもらうのと、ハガキでもらうのではどちらが重みがあるかといえば、実際に質感があり、アナログで送られてきた年賀状になるのと同様です。

三つ目に、メルマガの多くは購読開始が簡単なのと同様に、購読停止も簡単なため、アカウントが減少しやすいのに対し、ニュースレターは停止が極めて少なくなります。これは知人から恋人へのステップと全く同様です。 「メールアドレスなら教えてあげる。でも電話番号はちょっと……」 「電話番号までなら教えてあげる。でも住所はちょっと……」 しかも最近ではメールアドレスを複数(捨てアドレス等も含め)持っている人は当たり前のようにいるので、云わば偽名登録されるのと同様のことも往々にして起こりえます。つまり、顧客との関係が開始される際の距離が、デジタルの場合には遠くなります。

人間同士なのだからオフラインが強いのは当たり前

したがって、メルマガやニュースレターを、ただ、コストをかけずに出来るからという理由だけで選ぶという人がいますが、全くコストをかけずに顧客を維持し、なおかつ収益を上げたいというのは正直、甘いです。繰り返しになりますが、ビジネスサイドにとって簡単に出来ることは顧客にとっても簡単に出来ることでしかないのです。

理想的な形としては、ウェブサイトやブログでのコンテンツ、あるいはソーシャルメディアでのアップデートを入り口にオフラインでのニュースレターやマガジンへつなげていくという2ステップでの仕組みが出来るようになっていくと、コミュニケーションが次第に深まるコンテンツマーケティングシステムになっていきます。

サイトやブログのコンテンツにせよ、メルマガにせよ、ニュースレターにせよコンテンツは書けば書くほど流用や応用の効く資産となり、ビジネスの支えとなります。ニュースレターから始めた場合には、メルマガにもブログにも当然使えますし、少しずつでも蓄積されていくコンテンツは、小冊子やコンテンツパッケージ、書籍にして出版することも出来ます。

ニュースレターやマガジンを軸にしておくと強い

手間という点では、ブログのようにサイトでのコンテンツが一番簡単です。次にオンラインでのニュースレターやメルマガと続きますが、後々強力な土台となるのは、ニュースレターです。これは、ただ棘の道を歩む精神論の話ではなく、それぞれをやったことのある人なら誰でも分かることです。

中小企業や個人事業主のようにスモールビジネスオーナーにとって、ニュースレターやマガジンが強い、大きな理由は、構成と編集という考え方です。したがって、この考え方があればニュースレターやマガジンはオンラインでも似たような効果を獲得できます。

ブログをいきなりはじめても、構成や編集という考え方が土台にないと、ただ延々と垂れ流しコンテンツを書いていくだけになってしまい、結局コンテンツマーケティングのサイクルに位置する資産に成っていくことが難しくなってしまいます。

多くの人は、現在の一般的認知の中でブログ型コンテンツをはじめる時に、「どういう構成でどういう編集方針を持って」など考える機会がありません。それに比べて、ニュースレターやマガジン(ここではひとまず学級新聞をイメージしてください)を作り、発行しようと考えれば、構成と編集の考えが必ず発生します。その時には、誌面の一部にサイトオーナーのある一日というコラムが日記内容としてあることはニュースレターやマガジンの和めるワンコーナーになりえます。

そのため、その後オンラインでのニュースレターやメルマガをやるにせよ、ブログをやるにせよ、コンテンツマーケティングのサイクルの中で、どのツールを用いて顧客とコミュニケーションを行うのがどのようなことなのかということに応用が効くようになります。

こうした基礎となる考えがあるのであれば、もちろん何からコンテンツマーケティングツールを活用しても自由です。しかし、そうでない場合には、軸にすると強いのはやはりニュースレターやマガジン(オフラインでもオンラインでも)です。

参照:顧客との絆を深める具体的なアプローチとは?