コンテンツマーケティングのためのコンテンツ

コンテンツマーケティングで顧客とのエンゲージメントを高めようとした時、コンテンツそのものに一体何を書けばよいのでしょうか。これは、大変重要です。何を書くかを間違えてしまうと、顧客とのエンゲージメントを深めるどころか、全くビジネスにとって役に立たないからです。編集や構成といった考え方の前に、前提となる最大のポイントがあります。

コンテンツの中で売り込まない事

「は?!」と思われるかもしれませんが、真実です。ニュースレターやメルマガ、ブログ等のコミュニケーションツールを用いて、コンテンツマーケティングを行う場合には、基本的に売り込んではいけないのです。そして、売り込む代わりに、その購読者にとって役立つ情報、楽しめるコンテンツを提供します。 情報やコンテンツは、与える事によって、何倍にもなって返ってきます。特にコンテンツマーケティングが功を奏した場合には、収益として、きちんとリターンされます。

もちろんはじめの一回めから爆発的に売上が上がるということはありません。しかし、コンテンツマーケティングをやっている会社の1年後とやっていない会社の一年後は全く違う景色が広がります。あなたが顧客だとしたら、毎回来る度に、売り込みをする営業マンと、来るたびに、自分にとって有益な情報を持ってきてくれる営業マンがいたとして、その営業マンが扱っている商品に購買意欲が沸いたとき、どちらから買うかということを考えれば理解できるかと思います。

全く同じで、ニュースレターやメルマガ、ブログ等を活用したコンテンツマーケティングで、顧客との絆を深めようという場合には、その中で売り込みをしてはいけないのです。

セールスと発信コンテンツ・情報との絡ませ方

とはいえ、売り込まずにどうするんだ、という疑問もあるでしょう。お伝えしてしまうと、売り込み(案内)を行う場合は、別紙、あるいはメインとなる情報やコンテンツの邪魔をしないところにさりげなく。というのが原則です。

例えば、オフラインのニュースレターであれば、情報誌とは別に、DMやセールスレターを添付します。これであれば、その時に興味のない人はチラッと見るだけですが、興味のある人は、購買につながり、メインの情報誌の邪魔をしません。

メルマガであれば、ヘッダー(メールの上部)やフッター(メールの下部)を利用して広告スペースを作るのが一般的です。記事中として、メールの真ん中にこのスペースを置くテクニックもありますが、慣れないうちは邪魔に見えてしまうことのほうが多いので、慣れるまではやらないほうがいいでしょう。

ブログの様にウェブサイトの場合には基本的には自分のサイトに自分のサイトの中の別ページのためのバナー広告領域を設けるという考え方をします。最近多いのが、記事の上下や記事の中にアフィリエイト広告を挿入するようにセールスを掲載することですが、これはアフィリエイト収入を目的としたサイトにおける王道であって、顧客と関係を深めるためのコミュニケーションツールとして位置付けた場合には基本的にありえません。

記事の内容が有益であれば顧客との関係は少なからず築かれていきますので、ブログの様な記事形式の場合の王道は、サイドメニューとして存在させておくこと、あるいは記事下に誘導のための案内リンクがあることです。

そうすれば、興味のある人は必ず他のセールスのページも見てくれるからです。また、キャンペーン等の特別な時に限っては、セールスのページへのリンクとしてリンクを表示することも可能です。

コンテンツの中でのセールスはガーニッシュ化させる

いずれにせよ、売り込みの部分はあくまで本体の情報に複雑に絡ませないようにします。広告や案内部分を抜いてしまったとしても、独立した情報誌となるように全体をレイアウトするようにすることで、コミュニケーションとその上に成り立つ取引への転換が行われやすくなるからです。

したがって、コンテンツマーケティングで、顧客とのエンゲージメント(絆)を強化するのであれば、売り込みは、あくまでガーニッシュ(料理等での飾りつけ、つけあわせの事)ということを念頭においておく必要があります。

具体的に何をコンテンツとして発信すればよいか

どんなコンテンツ・情報を発信していけば良いかということですが、これは簡単です。あなたの顧客に共通する、お役立ち情報、社員や社長のパーソナルな内容、業界裏話、等、実際に仲の良い顧客となら話すような内容を発信すれば良いだけです。

つまりいつも仲の良い顧客となら話すような話のシェアです。お役立ち情報といえば、リフォーム会社が奥様方の絆を深めるために、「今夜のおかずのレシピ」とやってもいいでしょうし、ヨガマットを販売する会社が、「3分間自宅で出来るヨガ体操」等をやってもいいでしょう。

目的は、あくまでも顧客との絆を深める事なので、あまりにもビジネスとかけ離れていない内容ならなんでも構わないのです。逆に、かけ離れすぎていたとしても、社員や社長のパーソナルな情報であれば、共感を持ってもらいやすく、顔の見える会社になるので、問題ありません。

現在はブログをやる会社も多いため、あえて補足しておくと、ここで、「こういうお役立ち情報ならアクセスも…」という一石二鳥的な考えを持つと結局二兎をも追えないことになるので、まずは明確に区切るのがおすすめです。つまり、お役立ち情報によって、アクセスが増えることを全く考えてはいけないということではありませんが、あくまで読み手を連れてくることとは分けて考えておく必要があるということです。

こうした、コンテンツの中身はどのような内容であれば良いのかということについて感覚的に押さえておくと、後々いくらでも応用が効くようになります。 したがって、発信すべきコンテンツや情報とは、大きく分けてしまえば、顧客にとって役立つ情報、あるいは、売り手のパーソナリティを伝える内容のいずれかです。

両方をミックスすることも決して困難ではありません。そして、コンテンツの内容としてタブーとなるのは、単なる売り込みオンリーの内容です。

参照:顧客との絆を深める具体的なアプローチとは?