ホームページ制作会社に任せたのに失敗する理由とは?

ホームページ、インターネットに限らずITに関する理解について顕著なのが、その知識の差です。今や、ITはもはや読み書き、四則計算の次くらいにはスキルとしてビジネスパーソンにとって必要にも関わらず、全くそれに対して無頓着なままでいる人がいます。

「いやー。さっぱり分からんのですわ。わっはっは」 「餅は餅屋に任せとけばいい」 こういう事を言う人達ですが、前者は、もうしょうがないので放っておくしかないと思いますが、餅を餅屋に任せると考えている人は一歩間違えると前者同様になってしまいます。少し考えてみましょう。

餅は餅屋に任せるの意味

餅は餅屋に任せるという言葉の意味は、「餅は誰でも作ることができるが、やっぱり餅屋の餅が一番おいしいことから、物事にはそれぞれ専門家がいるので、専門家に任せるのが一番良いということ」です。

ご存知の通り、もち米を臼に入れて水を加えながら杵でついていけば餅は出来上がります。重要な点は、誰でも出来る、だけど、更に上等な品質を求めるので任せる。という事です。したがって、何も分からない人が、分からないから専門家に任せるという話ではないのです。

確かにIT全般の場合には、どこまでが必要かの線を引くのはあまり容易ではありません。しかし、少なくとも、構造(全体の仕組み)や、何が出来て、どうなるのか、くらいは知っておく必要がありますし、ホームページやインターネットへの理解は必須です。

餅屋のケースで言えば、出来あがりがおいしいかおいしくないか決めるのは発注者です。つまり、差はあるものの判断基準があり、その結果「やはり餅屋のようなプロの作ったもののほうが良い」ということにならないといけません。

ホームページ制作のケースで言うとどうなるでしょう。 「餅は餅屋」の意識が「依存的」である人の場合、多くは見栄えが良くなると「良い品質」、自分の気に入ったデザインテイストだと「良い品質」になります。

これが家づくりなどのように、自分の欲求を満たしたり、自分の場所を確保するためのものである場合にはこれで良いでしょう。しかし、ホームページ制作が発注者の自己満足対象になってしまった場合、ほとんどビジネスには意味をなしません。すると、ホームページの判断基準はどこにあるのでしょう。

ホームページ制作品質の判断基準

まずはネット集客が出来ること、成果を上げることです。しかし、この基準を満たすための条件は、実はホームページ上などにはありません。こうするとアクセスが増える、とか、こうすると成果が上がる、といった戦術レベルのことばかりに心奪われてしまっていると、ホームページ上に判断基準を求めてしまいます。

しかし、そもそもITとは戦略でも戦術でもなく、武器・道具(ツール)です。したがって、現実には、「何が出来るのか?」「どう使えるのか?」を知る事で、「この戦い(プロジェクトやユニット)では、これを使おう」とか、「この部分は、使わずにおこう」といった判断が出来るのです。

その上で、自分のビジネスではどのように活用するか、といったことを考えていくことが戦略的にホームページを活用するということです。つまり、ホームページを活用する場合には「インターネットという市場の中で自分のビジネスにとってどのように使えるのかを知り、どのように使うと効果的かを考える」のが判断以前の考え方になります。

より具体的に言えば、ネット市場の中で、どのような商品でどのような顧客を集め、どのように継続して成長していくかを考えることがまず戦略を思考するということです。次に、ホームページというツールを選んだ場合に、それをどのように実現するかについて、ホームページの内容を構築したり、表現を工夫したり、リスティング広告やSEOによるネット集客を行ったりといった実行内容が戦術です。

となるとホームページという武器はどのように位置づけられるかというと、戦略や戦術があった上であれば、結果的に武器として成り立つのであって、磨かなければ、なまくらと同様、武器にさえならないのです。これが大枠での判断の基準になります。

ホームページ制作会社は何の専門家なのか?

ホームページ制作会社は基本的には枠組みを提供することが仕事です。 絵画で言えばキャンパス、家で言えば骨組です。中身をどうするかについては、ホームページ制作の発注者が思考をはじめなければ、どうにもならないのです。

ホームページ制作会社の中には、結果的に成果を上げる会社もあれば、全く成果を上げない会社もあります。しかし、前述したように、本質的には成果に対して考えなければいけない第一人者はホームページの運営者です。

成果を上げるホームページ制作会社はその運営者と共に考え、いくつかの経験知によるアドバイスなどによって失敗を少なくします。しかし、そのような優良な会社というのは、運営者から丸投げされて放っておいたら、そのように成果を上げるホームページを完成してくれるというわけではありません。

この点を勘違いしてしまって、餅屋に依存的である場合には、発注側の自己満足は得れても成果に対しては目も当てられないことが多くなります。

繰り返しになりますが、どんなに力のあるホームページ制作会社であっても、発注者に代わってビジネスを自動的に成長してくれる存在ではありません。ウェブマーケティングやセールスについて、アドバイスをしてくれる会社もあれば、経験も能力もないために出来ない会社もあります。

見極めるには何が必要でしょう。どんな業種でもそうですが、発注者である、あなたが思考した結果の要望や質問を持っていなければ何も見極めようがありませんし、制作会社の側も役に立ちようがありません。

重要なことは、やはり、自分のビジネスに対して責任を持った思考をはじめることだけです。外注でホームページ制作業者に依頼する際でも、上手に専門家の知恵を活用して、ビジネスの成果を勝ち取ってください。