情報アーキテクチャでセマンティックウェブサイトへ

情報アーキテクチャに優れた構造的なウェブサイトには3つのポイントがあります。ウェブサイトは単純に積み木を積み上げるようにだけ出来上がるわけではありません。ハイパーリンクによる回遊が出来るのがウェブサイトとオフラインの文書の大きな違いです。構造的なウェブサイトのポイントを3つ紹介します。

ウェブページのクリッカビリティ

クリッカビリティとはクリックのしやすさ、クリックの容易さのことです。ウェブサイトの階層構造については、クローラーがサイトの中を巡回しやすくする以外にも、エンドユーザーが情報に辿りつきやすくするサイト導線の役割もあります。

したがって、最高でも三階層以内(トップページから数えて2クリック)にまとめることが望ましいです。その上で、どの階層のどのページからもトップページへはリンクをつなぎ、第二階層以下のページについては、関連するカテゴリーごとに、サイト内部を行き来できるよう、ページとページ、ディレクトリとディレクトリをリンクで結ぶことで、エンドユーザーにもクローラーにもサイトの中を辿りやすい構造となります。

関連するテーマのページ同士の相互内部リンク

内部リンクのポイントは、関連するテーマごとのウェブページ同士、ということです。サイト全体が一貫性に優れたものであっても、Q&Aと商品ページは末端ページ同士に密接な関連性はないと考えます。したがって、Q&Aの一項目と商品詳細ページの一項目は、特別にその商品詳細に言及したものでなければリンクはしないほうが良いといえます。

この逆に商品詳細カテゴリーの末端ページと、価格別詳細カテゴリーの末端ページは内部リンクがなされているべきと考えられます。実際、何から何まで内部リンクをすればよいわけではありません。本来、このページからはこのページを参照してもらうと、よりこのページの情報についての理解が深まり、利便性に優れるだろうというのがハイパーリンクの趣旨ですので、そこをきちんと押さえるようにすると内部リンクの強さが磨かれます。

サイト全体のグローバルナビゲーション

グローバルナビゲーションとはサイト全体で共通したメニューリンクのことです。このサイトで言えば、上部の帯(ホームが一番左になっているもの)がそれにあたります。第二階層へのリンクは、通常、サイト内にあるグローバルナビゲーションとなります。役割として、検索エンジンから直接アクセスするユーザーが、「サービスの詳細ページ」のように、第三階層のページに辿りつくことがあっても、それ以外のページへ誘導することが可能になることです。

テーマ一貫性を保つと論理的構造を持つサイトになる

情報アーキテクチャのポイントを押さえつつ、サイト全体を論理的に分類していくというのは、論理的思考で言うところの、帰納法的に検討するのと同様になります。したがって論理が明快になり、テーマが分かりやすくなります。また、カテゴライズが適切になされていると、よりサイトテーマが分かりやすくなります。ユーザーにとっても、検索エンジンにとってもです。

基本的にウェブサイトやブログは自由のきくツールなので自由で良いと思いますが、個人ブログではこの論理的分類は破たんしているのが大半です。

例えば、SEO対策の情報とワードプレスの情報とOSの情報と食べ歩き日記といったカテゴリーでグローバルナビゲーションがあるとします。この場合、第二階層は、イコール、グローバルナビゲーションになりますので、サイトのテーマはこれら四つの総合になります。すると、誰もが気づきますが、日記だけ別の話です。このサイトテーマに沿っておらず、テーマの一貫性から考えるとはみ出すものになります。

ほとんど世間では言われませんが、こうした場合、日記を外して別サイトにする、あるいは日記の内容をテクノロジー日記にする、等を行うことで、元のサイトのテーマ性が強くなり、検索エンジンからの評価も高まります。世間で言われない理由は簡単で、単純に作成し直すのは手間がかかる、外注の話であればコストもかかるからです。

それでもやはり、情報アーキテクチャを見直し、適切な設計がなされると、サイトテーマはユーザーにも検索エンジンにも、伝わりやすく評価されやすいものになります。

セマンティックのウェブサイトは分かりやすい

このようにサイト全体のテーマが論理的に構成されたウェブサイトのことを、セマンティックウェブと呼びます。セマンティックとは意味論のことですが、サイト全体が筋の通った一貫性のある意味の集合になっている、ということです。

したがって、セマンティックウェブは情報アーキテクチャに優れた、SEO上最も理想的なあるべき姿だといえます。また、情報アーキテクチャは設計(アーキテクチャ)という言葉が入っている通り、サイトを立ち上げる時に行うことで、運営、拡大していく上でも骨子、指針となるものです。情報アーキテクチャに失敗したSEO対策を始めようとすると大抵よからぬことをやりはじめてしまいます。中身を重視しないからですが、基本的なことをきちんと押さえて価値あるウェブサイトが、検索エンジンからもユーザーからも評価されるウェブサイトです。

参照:情報アーキテクチャ(IA)