意味と価値を提供するコンテンツやウェブサイト

ビジネスとは価値を提供する存在ですが、人間が生きる意味を見いだせなければ死んでしまうように、ビジネスは価値の存在が認められなければ終わりを迎えます。ウェブサイトもコンテンツも同様です。

ビジネスが、貨幣交換のための道具としてのみ使われるようになった時、価値を受け取る人の対象、価値の意味は変わります。価値にも様々な種類があり、意味にも多くの側面があります。魅力あるコンテンツを提供するために深く掘り下げるべきはやはりビジネスそのものにあります。

意味と価値で形成されるソフト世界

ピータードラッカーが言っているように、ビジネスにとっての最低条件は利益を上げることです。継続的に儲けを出せなければ、どんなビジネスもダメになります。この逆に、ビジネスの目的が稼ぎ続けること「だけ」である場合もビジネスはダメになります。単純に「最低条件」と「目的」の違いですが、ご存じのとおり、この差は極めて大きいようです。

一方、時代とビジネスのミスマッチも致命的です。どんなビジネスでも、提供する価値が、価値として認められ、支持され、愛される存在でなければ存続できません。したがって、現代の環境がどれほど苛烈であったとしても、それをしっかりと見極め、その感性を汲み取り、価値を提供している存在でい続けなければビジネスの存続すら危うくなります。これはウェブサイトでも同様ですし、もちろんコンテンツ自体も同様です。

「価値とは?」の答えの変化

価値の定義は常に変わり続け、すでに、物質そのもの自体に価値があることは稀です。つまり、モノは溢れているのに、そこに価値が見出されにくくなっています。したがって、ECサイトに商品を並べておけば売れる、というのはナンセンスであり、これからの時代のビジネスを創り上げていけるとすれば、それはいかに価値を見出し、新たな価値を創造できるかです。

どうすれば良いか。現在の商品に付加価値を付けるか、現在の商品に付加価値を感じる人を探すか、あるいは、本質的価値を定義しなおすか、本質的価値を創造するかのいずれかです。これはウェブサイトにも言えることですし、コンテンツそのものにも言えることです。

価値観の多様性

価値観自体も時代によって変遷するとともに、多様性を増しています。恋愛や結婚に対する考え、老後、社会性に対する考えをはじめとして、人生に求める価値基準が、「物質」から「精神性」へと変わってきています。どんな新しい体験できるか、生活はどう変わるのか、そして、どのように精神的に満たされるのか、といった本質的価値の問われる世界は既にはじまっています。

アンティークショップというのは、アンティーク商品を売っているのではなく、ノスタルジーという情緒を提供しているように、「価値とは?」の答えを創造することが出来なければ、世の中からみたときに意味のないものになってしまうのです。

価値拡散スピードと拡散がシンプルに

インターネットや携帯電話の普及により、簡単にコミュニケーションが広くとれるようになりました。そのおかげで、価値観を共有できる人とのつながりを築きやすくなりました。また、ブログ、ソーシャルネットワークの台頭によって極めて価値の拡散スピードは早く、しかも、広くなりました。

世界中のどんな場所でも、ネットワークにつながってさえいれば、コミュニケーションをとることができる上に、そうしたコミュニケーションの軌跡が形として残り、コミュニティを形成しています。

精神の居場所とソーシャルコミュニティ

ソーシャルコミュニティの浸透の反動で、共感を得られない人と無理して付き合う理由がなくなり、人間関係は壊れやすく脆いものになりました。また、共感を得られるコミュニティを見つけられない人は、疎外感とともに、精神的なよりどころを失ってしまいます。

インターネットで知り合って集団自殺する人々の一方で、インターネットで知り合って幸せに結婚する人々も存在します。対面的コミュニケーションを拒否して引きこもる人がいる一方で、心のコミュニケーションを形成する場所で充実した人生を歩む人もいます。

確かに、非対面の間接的なコミュニケーションによって、もろく壊れやすい直接的な人間関係が生まれてもいます。しかし、人間個人の精神性や人間関係が精神性を増せば増すほど、深い共有性で集まることが可能になるメリットも強調されてきています。こうした意味と価値の世界であなたのビジネスやウェブサイト、コンテンツはどのように何を伝えるべきでしょうか。