キーワード戦略と市場ニーズ

検索エンジンマーケティング(SEM)がキーワード戦略からはじまるのと同様、SEO対策も検索エンジンからの集客である以上、キーワード戦略からはじまります。それではキーワード戦略とはどのようなもので、一体何をどう気にして戦略だてればよいのでしょう。

検索キーワードボリュームとは?

ユーザーに検索されるキーワードには、その検索ボリュームに違いがあります。これは検索ボリューム、キーワード市場と呼ばれます。例えば、ある検索キーワードは多くの人が検索するのに、別のあるキーワードはほとんどの人が検索しない、という状況があります。

この場合、多くの人が検索するキーワードをキーワードボリュームがある、と言い、少数の人しか検索しないキーワードを、キーワードボリュームがない、と言います。検索キーワードのボリュームとはイコール、集客できる可能性を秘めたマーケットですので、キーワード市場、検索市場と呼ばれます。しかし、キーワードボリュームは必ずしも多ければいいというものでもありません。

検索キーワードボリュームには種類がある

これは、キーワードの種類とキーワードボリュームの関係を簡略化して表したグラフです。縦軸が検索ボリュームの大きさ、横軸が検索キーワードの種類の豊富さになります。

ロングテールキーワード

ロングテールという言葉が示すように、キーワードというのはどういったカテゴリーのキーワードでも大抵、こうした分布を描きます。一部のヘッドキーワードには検索ボリュームが多く、その他のミドルキーワード、テールキーワードは検索ボリュームが少なくなります。しかし、検索ボリュームが少ないキーワードが多種類にわたるため、市場としてはヘッドキーワード以上のものになりやすくなります。

また、ヘッドキーワードは固有名詞や一つの単語のみであるのに対し、テールキーワードは動詞とセットになったもの、2語、3語は当たり前のフレーズ、複合キーワードが多くなります。これは検索意図でいうところの、ナビゲーショナルクエリがヘッドキーワードには多いのに対して、トランザクショナルクエリがテールキーワードには多いということにもつながります。

検索ニーズは存在期待からくるユーザー心理

インターネットを利用する実際のユーザーは何かしらの情報を探す目的のために検索エンジンを利用しウェブサイトへ辿り着きます。そのためウェブサイトで成果を上げようと考えるのであれば、検索をした先にコンバージョンを取るためのウェブサイトを用意出来ていれば良いことになります。

それでは一体どのような商品やサービスが検索され、どのような商品やサービスがインターネットに向いているのでしょうか。

コモディティはNG、レアならOK

現実的な傾向として、どこで購入しても同じで、しかもどこででも簡単に手に入るようなコモディティ(日用品)はインターネットでは売れにくくなります。例を上げればどこにでもある数百円のトイレットペーパーは誰もネットで検索しないので売れにくく、売れたとしても利益につなげるのは極めて困難です。

ところが、プレミアトイレットペーパーのようにカラフルで1ロール1000円するような他にはない何かを放つ商品は売れることがあります。インターネットとオフラインでの違いは、利用者にとっての匿名性が高いこと、商圏が限られない事、そして楽であることです。この点についてはほとんど皆が知っているにも関わらず、この点をうまく活用しないが為に、獲得できるはずの顧客を逃がしてしまったり、切り口を間違えてしまっている会社が非常に多くあります。

このような顧客心理をベースに考えた場合、匿名性を上手に利用して、インターネット上で一番、売っているのが、アダルトです。悲しいかな、このアダルトページが有料でもいいから、誰にも知られずにこっそり見たい人が多かった為に、インターネットは爆発的に普及したとまで言われています。

アダルトも、現在では所謂エロ画像の閲覧を有料にて行うというモデルだけではなく、出会い系、友達系、ライブチャットなど多様性をもって変移しています。もちろん匿名性が高いことで、求められるのはアダルトだけではありません。人知れずこっそり学びたい人からすると、学習、教育の分野もありますし、近所では相談しにくい悩みを抱えたユーザーに対しては医療を含むケア市場もあります。

遠くても、楽がいい

次に、商圏が限られない事がインターネットの優位点としてあげられます。手にいれたくても手に入れるのが難しい商品、遠隔の為なかなか手に入らない名産品等は通信販売と同じく、インターネットでの購買意欲が高まりやすくなります。逆に、ちょっと外にでればどこにでもある商品がインターネットで売られているからといってなかなか購買意欲は湧き上がりません。

商圏スケールが限られないことというのは顧客の側から見た場合、地理的要素が大きく関係します。単純に「近所にはないけどネットで探せばあるかもしれない」というのが、現在生活に密着するまでになったインターネット、検索市場の大きな優位性です。

最後に、楽であることとは、購入に困難が生じるものをイメージすると分かりやすいでしょう。例えば配送してほしいが重量のあるものなどについては、オフラインでの購入の場合には困難が生じても、ネットで注文して届けてもらえる場合には、利用者にとって楽なこととなります。また、営業担当者などと話すよりも前に、前もって商品知識やサービスの内容を確認できるということは、面倒なセールストークによって惑わされたくないと感じる利用者にとっては楽なこととなります。

検索を行う動機の裏側に期待される市場ニーズがある

こうした三つの要素を総合すると、インターネットでユーザーが検索を行う主な動機の裏にあるのは、自分の求める商品なりサービスなりが存在しているという期待だと言う事が出来ます。

この存在期待があることで、ユーザーは検索という行動をとり商品やサービス、もちろんそれに関連する情報を探すのだと考えられます。何かを探す目的がなければ検索エンジンで検索ボックスに何もキーワードを入れられません。したがって、検索をされる言葉(検索ワード)は、存在期待によって生まれ、その存在期待とは市場ニーズそのものだと言えます。あなたのウェブサイトはユーザーの存在期待に応えているでしょうか。