EC市場規模はどのくらい?

EC市場の規模を大枠で把握しておくことは、ECサイトを運営する上で重要なことです。EC市場規模については年々増加傾向にありますが、2012年現在ざっくりとしたEC市場とその規模について押さえておきたいと思います。尚、ここでのECサイトの定義は、サイトをビジネスに役立てる全ての商用ホームページになります。

EC市場規模(B2C)概要

経済産業省の調査報告書(以下図表の出典は全て同書)によれば、2010年のB2C-EC市場規模は、2009年調査の6兆6,960億円と比較して、対前年比116.3%の7兆7,880億円に達しています。また、B2B-EC市場規模は、対前年比125.3%の256兆3,100億円とのことです。

基本的にB2Bでは取引当たりの単価も高いため、B2Cと比較すると何倍ものEC市場規模がありますが、実際にECを行う人が多いのはB2Cです。したがって、およそ7兆円のEC市場を多くのECサイトで競争しているというのが現状になります。そのため、ここではB2CのEC市場にフォーカスしていきたいと思います。まず、EC市場規模の推移です。

日本国内のEC市場規模(B2C)

EC(B2C)市場規模推移

EC市場規模は年々増加傾向にあり、EC化率も2~3%ずつ増加傾向にあります。このEC化率というのは、今までECサイトを立ち上げていなかった事業者がECサイトをはじめた、ということです。要はECサイトの参入がこれだけ増えて行っているということになります。では、どのような業種の内訳になっているのかというと、次の通りです。

EC市場(B2C)の業種別内訳

EC(B2C)の業種別内訳

これを見ると、意外にも、最も多い業種はサービス業、しかも宿泊・旅行業や飲食、娯楽のようにも見えてしまいますが、小売り業に関してはジャンルが分かれていますので、結局のところ一番業種として多いのは小売りになります。つまり、通販のECサイトです。これは実感としても分かる方が多いでしょう。尚、N/Aというのは計測不可能の意味になります。これらの構成比を円グラフで表したものが次のものです。

EC市場(B2C)の業種別構成比

EC(B2C)の業種構成比

情報通信業というのはインフラ提供企業やホームページ制作会社、ECモール提供のASP等までが含まれますが、これでもやはり総合すれば小売業が最も多い比率となります。具体的には総合小売業、自動車・パーツ等の合計になりますので36.4%と、実に三分の一以上がEC市場の内、小売業であることが分かります。

また、意外にも多いのが宿泊・旅行業、飲食業であることもEC市場の興味深いところです。ただし、どれも来店を目的としたECサイトになりますので、実際に通販が行われる小売りのECサイトとは少々趣が異なります。

EC市場規模はそれなりにある。でも大切なことは

以上がざっくりとしたEC市場規模になりますが、これらを見て、一体自社がどの程度のEC市場の中にいるのか分かるでしょうか。あるいは、これから始める会社にとっては、EC市場自体は伸びていますが、そこに新規参入してどれくらいの勝算があるか目途が立つでしょうか。

これが難しいところです。ただ、EC市場規模自体は目の前にあります。その中で皆が努力をしています。このEC市場の中でECサイトが失敗する理由は様々ですが、一番大きなことはEC市場の規模を知ることではありません。EC市場規模を知ったところで賢くECサイトを運営しなければ思うような成果は上げられないからです。

したがって、EC市場規模はおおよそ把握しておく、に留めるのが一番で、それよりも重要なことは、どうすればEC市場の中で稼げるか、成果を上げられるか、になります。プライオリティを間違えないようにしたいものですね。

参照:楽天やヤフーなどのECモール出店で失敗するのはなぜ?
参照:ECモール出店と独自ホームページ制作、どちらが稼げる?
参照:ブログとサイトとネットショップ、どれが良い?