ダイレクト・コミュニケーション・ツールの活用

コンテンツを通して顧客とのエンゲージメントを深めるための具体的な方法の前に、相手の数は通常の人間関係以上となることには留意が必要です。対話相手が100人いれば100人と、10000人いれば10000人と対話できるのがコンテンツマーケティングの利点の一つですが、そのようなことを対面コミュニケーションで行うことは不可能です。

そのため、こうした事を出来るだけ合理的に、なおかつ顧客に喜ばれるように実現するのが、コンテンツマーケティングなどで言われるところの、ダイレクト・コミュニケーション・ツールの活用です。

ダイレクト・コミュニケーション・ツール

顧客とのエンゲージメントを深める為には直接的なコミュニケーションをとっていくことで、収益の面でも、ブランディングとしても役立ちます。しかもコンテンツのようなメディアツールを活用することで一対一の場合と比べて、より広範囲の人に対してのアプローチが可能になります。

現在もっとも簡単で、低コスト、なおかつ効果的な手段としては、大別して次の三つがあります。

  • オフラインでのニュースレター
  • メルマガ
  • ウェブサイト、ブログ、ソーシャルメディア

これらのツールについては、多くの人が存在を認知しており、ユーザー、読者も浮遊的に存在しています。しかし、現実に行っているビジネスはその全てではありません。どうやってやったらいいのかなどと、躊躇するくらいなら、まずはやろうとしてみることが先決です。それぞれの特長について簡単に説明すると、次の通りです。

ニュースレター

ニュースレターは、オンラインのものもありますが、ここではオフラインのものに限定します。郵送で送付する情報誌や会報誌を初め、現在ではFAXを使ったものなどもあります。自社の顧客リスト、見込客リストを利用して、そのリストに対して配信、あるいは発送していくので、最も直接的な反応が認識でき、場合によっては誰に対して送るか等をコントロールできるところが特長です。

メルマガ

オフラインのものに対して、オンラインで行うメルマガ(オンラインのニュースレターというのも同様)は、主に、まぐまぐ等の配信サービスを介して購読者に対して情報を届ける方法と、自前で配信システムを利用して配信する方法の二種類があります。

配信サービスを利用した場合には、見込客とメルマガ発行側を仲介するため、直接の購読者が誰なのか分からない事、配信サービス自体が発行側の為にプロモーションを行ってくれる事が短所と長所として存在します。また、デジタルで行うため、紙代や郵送コストなどが限りなく0となります。

ウェブサイト、ブログ、ソーシャルメディア

ここで言うブログとはコミュニケーションツールとしてのブログです。現在ブログは世間一般的に日記型ホームページを指すようになってしまったため、説明には困難を要しますが、コミュニケーションツールとしてのブログは、フィードバックを受け取ろうとする姿勢があることが必須です。

例えばコメント投稿機能にせよ、書いた内容についてのレスポンスにせよ、受け取ろうとする姿勢があるかどうかで、垂れ流しのひとりごと日記とは、書かれる内容が大きく異なります。つまり、ウェブサイトでコンテンツとして提供できるような内容をブログ形式で外部で行うだけで、内容については顧客のためのコンテンツです。それプラスアルファで、ソーシャルメディアがあります。ここでの配信内容も基本的には同様で、場所ややり方が違うだけのことです。

これらのツールの特徴は、ネット上でのデジタルであるために、紙代、郵送コストはかかりません。また、ニュースレター、メルマガと異なり、いつでもユーザーの好きな時に、見に来てもらう必要があるプル型(受身の情報提供方式。ただしソーシャルメディアは現在かなりプッシュ型に属する)になります。ニュースレター、メルマガは配信を相手に直接提供するのでプッシュ型になります。

ダイレクト・コミュニケーション・ツールの共通点

全てのダイレクト・コミュニケーション・ツールに共通する点は、それらがコンテンツやメディアとして発行されていることが見込客、顧客に分かり、購読登録、購読申請をしてもらうことによってコミュニケーションが開始されることです。例えば、メルマガ登録やニュースレター申し込み、ブログやウェブサイトの場合にはフィード購読、ソーシャルメディアであればフォロワー登録等がこれにあたります。

この登録や申請は、商品の販売時やサービスの提供時にも告知出来ますし、見込客集客のため自体にそれを行うことも出来ます。興味、関心をもってくれた見込客をはじめ、商品を購入してくれた顧客が以後も取引を期待し、購読を希望してくれるからです。 尚、初心者が抱きやすい幻想として、情報発信を開始すると集客が出来るというものがありますが、これはホームページを公開したからといって自然発生的にネット集客が出来るわけではないのと同様、誤解です。

あくまで、コンテンツを発信することにより、エンゲージメントを深められるのであり、それが輪をかけて広がっていくことで、コンテンツマーケティングとしてのSEOや口コミ集客にも役立っていきます。取り組みは簡単ですが、あくまで中長期戦略であることには注意が必要です。