オーソリティサイトとは?

オーソリティとは権威のことです。オーソリティサイトとはある特定分野において誰もが認める権威のあるサイトのことです。これはSEO対策ではとても大切なコンセプトで、SEO戦略の基本姿勢ともなるものです。

SEO対策で検索エンジンから高い評価を得るということ

検索エンジンから高い評価を得るということは、ユーザーにとって魅力的なウェブサイト、ウェブページだと判断されることです。しかし、ロボット型検索エンジンは、クローラーと呼ばれる収集プログラム(ロボット)によってウェブページのコンテンツを収集しており、人間が魅力的であるかどうかを判断するわけではありません。

あくまでも、コンテンツの内容をアルゴリズムによって解析し、魅力的かどうかを判断します。 検索アルゴリズムの詳細が公開されているわけではありませんが、検索エンジン各社のスピーカーによる公表や、そもそもの検索エンジンの目指す検索結果等を考察すると、高い評価を得るオーソリティサイトとはどのようなものなのかが理解できます。

検索エンジンは、サイトが特定テーマにそってコンテンツ掲載されているか、テーマについて詳しくページがあるか(特定テーマについての情報だけよりも、補足や関連する情報があるほうが詳しい情報だと考えられます)、サイトやその中にあるウェブページに外部からの支持をどれだけ集めているか、関連するテーマのサイトから、あるいは、より信頼度の高いサイトからのリンクによってどのように支持されているか、というように、様々な観点から収集したコンテンツを評価し、検索するユーザーの意図とが適切にマッチする順にランキングした検索結果を表示しようと日夜努力しています。

そのため、サイトに掲載するコンテンツが同じテーマのサイトが複数あったとしても、総合的なサイトの評価、ウェブページの評価が同じになることはなく、ランキングがつけられることになります。このランキングを高めるためにウェブサイトはどうあるべきかとして考え出されたのがオーソリティサイトと呼ばれるコンセプトです。

オーソリティサイト・トラストサイトの概念

オーソリティサイトと同じ文脈で語られることの多いのがトラストサイトです。オーソリティ(Authority)は日本語で権威、威信と訳され、トラスト(Trust)は信頼という意味です。一般にオーソリティサイトとは特定分野における権威サイトを指し、トラストサイトは信頼性の高いサイトを指します。

似ていますが、トラストサイトは公共の信頼性を満たすサイトと考えると分かりやすく、首相官邸のサイト、大学のサイト、地方自治体のサイトなどがあてはまります。専門性ではなく信頼性という点で検索エンジンは特別な評価を与えると考えられています。

とても当たり前に考えて、首相官邸と検索した結果で首相官邸のランキングが低くなるような事態は誰にとっても困りものだからです。したがって、ホワイトリスト(ブラックリストの逆)に限りなく近いものだと考えて良いと思います。

古くからドメイン名はこうした団体ごとの分類をしてきたため、政府系は「go.jp」大学系は「ac.jp」などのようにドメインで分かれてもいましたが、最近では、早稲田大学「waseda.jp」などのケースもあり、ドメインによって分かれているわけではないようです(早稲田の場合は、waseda.ac.jpからリダイレクトされています)。

こうしたトラストサイトは目指せるものではありませんが、オーソリティサイトは目指せます。オーソリティサイトはYahoo、ウィキペディアのようなジャンル全般におけるオーソリティサイトから、クックパッド、ゼクシィnetのような専門ジャンルに特化したオーソリティサイトがあります。

サイトの規模がここまで大きくなくとも、KENT-WEBやSEMリサーチのように特定分野におけるオーソリティサイトが存在します。Yahooやウィキペディア、Twitter等はジーニアスサイトと分類する方が妥当でしょう。なぜならSEO対策で集客しようなどと考えているわけではないでしょうし、スモールビジネスサイトのSEO参考としては大きすぎます。したがって、こういったジーニアスサイトを目指す場合、学ぶべきはSEOではありません。

スモールビジネスのビジネス戦略にも通じることですが、こうしたニッチへの特化、専門ジャンルの特化はSEOの世界(インターネットの世界)でもオーソリティサイトとして高く評価され、ランキングは安定し、アクセス数はランキングによって獲得できるもの以上の流入が期待できます(SEO対策による新規ユーザーの集客以外に、口コミによる新規ユーザーの集客が発生しはじめるからです)。

オーソリティサイトの構成要素

オーソリティサイトの構成要素についてはSEMリサーチの渡辺隆広氏がまとめられた「Googleが評価したいオーソリティサイトとは」が大変参考になります。オーソリティサイトと定義できるための要素を分かりやすく分類したもので、具体的には次のとおりです。

コンテンツが充実している
ユニークで詳細な質の高いコンテンツが豊富にある。比例してページボリュームもある
情報鮮度、更新性が高い
常にその分野の最新の情報が掲載され、一定頻度で追加や更新が行われている
テーマ、専門性の密度
いかにその特定分野に特化しているか、テーマが広範囲になればそれだけ密度は薄まる
価値ある発リンク
有益な情報源への参照リンク、関連テーマのハブとなる案内リンク
多種多様な被リンク
関連テーマからの被リンク、信頼性、権威性の高い被リンク、多種多様な自然リンク
コミュニティでの評価
ソーシャルメディアやブログでの話題性、言及が多い
サイトの存続期間が長い
サイトエイジ(ドメインエイジ)が運用歴として長いこと

オーソリティサイトは概念ですので、特別なステッカーや書類がもらえるようなものではありません。自他ともに評価されるオーソリティ(権威)がサイトに総合的に備わっていると判断されていれば、検索エンジンもそれを評価しているでしょう。ある日突然オーソリティサイトが誕生するわけではなく、時間をかけてオーソリティサイトと化していきます。したがって、オーソリティサイトは目指せるサイトのモデルであって、指針とすべきSEO対策の成功ロードマップになります。

オーソリティサイトを目指すには

オーソリティサイトを目指すには、コントロール出来る要素とそうでない要素を区別しておくことが必要です。コントロール出来るということは、努力によって実現可能ということだからです。まずサイトエイジはコントロール出来ません。ドメインを取得し、サイトの運用を始めた時からのことですので、ゆくゆくはサイトエイジによるボーナスポイントも追加される、あるいは、少しでも早く開始する以外に考えることはありません。

次に多種多様な被リンクですが、これも基本的にコントロールが不可能です。
良質なコンテンツだから自然にリンクが集まり、それが支持、推薦の意味をなすと考えられるからです。ごく一部、限定的にマーケティングによって獲得可能なリンクもありますが、多種多様という観点からは外れるため、SEO対策としてはコントロール出来ない部分と理解しておくのが妥当です。

中間に位置するのがコミュニティでの評価です。最近ではSEO対策の一部として語られることが多いですが、厳密にはSEOに寄与するマーケティングといった位置づけです。そのため、これらはSMO(ソーシャルメディアオプティマイゼーション)、SMM(ソーシャルメディアマーケティング)と呼ばれ、区別されます。

コントロールの可能性で言えば、出来るともいえるし出来ないとも言えますが、究極的にはコミュニティをコントロールしようなどと大それた考えは結局うまくいきませんので、評価されるように「あるべき姿を見出す」というブランディングの姿勢が適切だと考えられます。

これら以外がコントロール可能な部分、つまり、努力次第で評価を高めることができる部分です。質の高いコンテンツを充実させ、情報構造によってテーマ性を高め、更新・追加を行い、適宜外部のサイトへのリンクを紹介することです。