ホームページ制作戦略vsサイト群作成戦略の行方

ホームページが成果を上げるのも成果を獲得出来ないのも、結局、インターネットの現実や市場の現実をいかに受け止め、戦略的に思考していけるかどうかです。 インターネットやコンピューター等のテクノロジーは特定の事柄についてスピードを上げることが可能なこともありますが、長い目で見ていない短期的なアプローチは崩壊を加速させることも多くあります。

狭く密度の高いサイトか、広く密度の薄いサイトか

毎月100万円売り上げるサイト(含ブログ)を努力して制作するくらいなら、10万円稼ぐホームページを10個制作するという考え方があります。

10万円稼ぐホームページは、商材の単価にもよりますが、10000円で考えると、月に10個売る為のホームページです。 こうしたホームページの場合、ページ数で考えても、扱う商品数で考えてもまず大規模になりません。

そして、ちょっとした仕組みのコツさえ分かってしまえば、一つ作成できてしまえば二つ目以降はその流用でいくつでも作成することが可能です。まさに収益の上がる仕組みの量産状態です。

また、一つの苦労する規模のボリュームサイトを運営していくのと比べ、格段にリスクが少なくなります。一つに固執しすぎて、労力を投入しすぎては、失敗したときのダメージは深刻になりますが、十個あるうちの一つが失敗しても、痛くもかゆくもないからです。

スモールビジネスが大企業のように巨大資本を投下して参入したりする事は現実的にほとんどありえませんが、一時的な収益だけを念頭においてしまうと、結果的に小回りの利かないホームページを抱えてしまうことになります。

そのため、撤退も念頭においた上で、賢く、手間を最小限に抑えてビジネスにインターネットを活用していく中で、ある条件下において成果が上がりやすいのが、こうした考え方から制作されたホームページです。

SEO業界でも似たような戦略があります。衛星サイトや衛星ブログと言われる「メインとするホームページへの集客のみを目的とした衛星サイトを並列で走らせる」というものです。(ほとんどの場合衛星サイトや衛星ブログからリンクを張ることでメインとするホームページの被リンク対策として行われていましたが、現在ではほとんど効果もないので減ってきています。)

簡単で大量なゴミサイトならいつまでも続かない

しかし、現実にはブログのようなCMSの登場などがあります。要はブログのように本当に誰でも簡単にホームページを持って情報発信するのが可能になってしまったのです。

その結果、そうしたミニサイトやマイクロブログが雨後のやぶ蚊のように大量発生し、内容が希薄なゴミサイトも非常に多くなってきたのが現状です。しかし、まともにビジネスを行おうとする人が、10万円稼ぐホームページを10個つくっていたとしても、その全てがそれぞれ100サイト、1000サイトの競合とパイを奪い合わなければいけなくなってしまいました。問題はこの競合にそうしたゴミサイトまでがたまに含まれることです。

大量移民が急に押し寄せてきて仕事がなくなる状況に非常によく似ていますが、もちろんその移民をストップさせることは出来ません。そのためホームページ制作に関する戦略も回帰が行われ、垂直統合型のホームページで変化しながら地道に顧客を増やしていく、極めて基本的で現実的な戦略が有効になってきています。

もちろんテーマが全く異なるホームページを別個に制作することは、集客の面でも有効に働くことはありますので、どちらが最適かはケースバイケースです。しかし、テーマが同じでコンテンツも似たようなものであれば、検索エンジンからの集客についてはパイの奪い合いになります。したがって、丁寧に市場を押さえていくという考え方がないと、現在の市場の変化や競合の変化についていくのは難しいでしょう。

要約すると、本当に収益を上げるつもりのホームページは絞り込んで集中し、その上で改善していき検索エンジンからの集客に幅を持たせていくというのが一つの考え方です。労力を分散させてしまい結局忙しいのに稼げないホームページになってしまわないよう、集中した価値あるコンテンツを提供できるホームページを制作し育てていけるといいのではないかと思います。